■ 日 日 夜 夜 ■

日々のタワゴト                  

▼えーと。。二日酔いの日のことは書いたんだからぁ・・・それは祭日だったから建国記念の日の次の・・・2/12からか



・・・と、いう具合に日記を書かない日のことをジワジワと埋蔵金を探す人々のように掘り起こしてゆかねばならないので、面倒である。

あの日は三日酔いかよ、というぐらいダルかったのだった。昼寝を試みたものの入眠に失敗。気怠く班に戻ってくるとS君顔を腕で激しく擦りながら泣いて居るではないか。その横では眼鏡のMさんが、眼鏡はずしてて抱き合わんばかりにこれまた泣いているじゃないか。すわっ事故か?身内死んだか?と、二人に背を向けH君に

「どしたの?」と小さく聞く。

「合格したんです」

「そっかーー!そりゃあいかったぁ!」

「当然ですよぉ」

そんな会話をした。

非常勤として十年以上勤務してきたS君である。この春には、初めての子どもも生まれる。民営化後、「非常勤もヒトの子。等しく社員に登用される機会を!」といううたい文句のもと、当支店でも二人が採用されたのだが、その時に彼は後輩に先を越され、悔しい思いをしてきた経緯があった。仲間(後輩)を大事にする彼だけに、その子たちへの面子というのもあったのかもしれない。きっと、良い社員になってくれることだろう、早めに配達を終え、小さなブーケを買い求め帰りに渡す。

**

娘の好きなゴッコ鍋。たいそう美味しかった。Kは美味しいものを食べるとき、

「おいしーー!」

「おいしーうれしー!」とかやたらに連発する子だ。いっそう美味しく感じる。

**

読みかけの『猫を抱いて・・・云々』を見失う。もしやススキノか。図書館の本もある。なのに、娘をともない巨大書店に行く。(動機は、併設のミスドにて喫煙がしたいこと)。で、ついつい、また本を買う。

長嶋有『寝る前に』

この本は、マットな黒を貴重に裸電球のオレンジ色が扇形に広がっている風で、暖かみ(ヒトはそれを「ぬるさ」とも言う)を感じさせ、たいへん良い。動機の半分はジャケ買い。そして、彼の醸し出すダラダラ感をのらくらと味わいたいという不純な、イヤイヤ純粋な倦怠が半分。おもしろい。要は、インドア派の昭和のこどもの遊びの延長のような世界を楽しんでいるということ。そういう、こどもの遊びって役に立たないことが鉄則。これが、シーナ派になると、一つの労働とか闘いとか、天下統一とか、ちょっと役に立っちゃうきっかけになるオソレがある。この愚にも付かないとこがシンジョウ。この種のおもしろさは、やはり分けるとするとジュンブンガク的ということになるのか。人間とはナゾである。あえてそこに推理ドラマのような謎を取って付ける必要は少しもないのである。だから「三百万部!」とかの世界とは、無縁なのである。感動やスペクタクルとかいう煽動などという下品な行為はしないのである。

**

母の顔を見てくる。帰り際、姉がおかずを買ってやる。買え。というので、じゃあサトー肉屋のジンギスカン食べたい。あ。じゃあうちもそれにしよ。と、もやし・肉・つきこんを持たされる。父のおでんも持たされる。五時近くK町を出る。大変な雪。視界が全て白。かすかにかすかに路肩表示が時たま見える。

参考:http://www.asahi-net.or.jp/~QK3M-KNK/dou-photo-003.htm

そんなシビアな命の綱渡り的緊張の連続の運転中に下の娘からメール。

「トトさんかわいいです。明日は、おえかきですよ。6万円だそうです」だと。しばらく、なんのことやらわからなかった。トトさんの件は、いつぞや添付した猫写真。「おえかきですよ」は、ローカルワイドショーでやってる、夕方の視聴者参加型絵描きクイズのことだ。試験中だというのに、マッタクのんきな奴だよ。