■ 日 日 夜 夜 ■

日々のタワゴト                  



▼〜7/2 memo

知らず知らずに日が過ぎていた。

時間がなかったり書こうと思うと夫がPCを直していたりでタイミングを逃していた。

日々のことはほとんど忘れてしまった。娘と映画を見た。「奇跡のシンフォニー」できすぎた話しながら感動。

読了本。4冊

・辻口智貴『野の風』/仕事にかまけて家庭を顧みず過ごしていたサラリーマンが父の危篤で帰郷したことを機に、人間らしい生活をとりもどしてゆく・・・というような話。中年の男の人たちの大部分がこうなのだろうと思う。しかし、好きにはなれない。仕事に打ち込んでいるからといって、家族の心を踏みにじったり配慮できなかった人が、閑職についたからとて、「やさしさ」を取り戻すことができるなんて私には思えない。

大島真寿美『ほどけるとける』/この著者のゆるーい持ち味を楽しんで読んだ。

・阿部なを『小鉢の心意気-わたしの料理修行』/「きょうの料理」で料理研究家として阿部なをさんを知ったので、意外な部分が多かった。青森弁の暖かさがとっても似合っていてキリッと着物を着ていらして、素敵な方だと思っていた。太宰と知り合いだったり、元々は人形作家だったりというのは意外だった。なにしろ、かっこいい女性だ。

南伸坊『狸の夫婦』/『笑う茶碗』が大好きだったので続編を大いに楽しみにしていた。そして、その期待を裏切らぬ楽しさ。この夫婦の興味関心の対象は実に私のつぼを刺激する。とりあげられるネタも、大概は、どーでもいいことで、だけど、そこが面白い。たとえば、私が楽しんでいる本とか映画とかパチンコとかテレビとか、そういう楽しみというのはレディメイドなのであって、面白がりの「キッド」のようなものなんだと思う。「面白がり」のド素人的楽しみ方。人生を楽しむ達たちは、そんな出来合いの楽しみを必要としない。ただ、その辺を歩けばいいのだ。

ツバメの巣を観察し、ツバメ夫婦になりきって会話したり、ホームレスのDB住宅建設を観察したり、4四年越しでジンジャーの花を咲かせ「我々はウレシーゾー!」と、シュプレヒコールしたり。

この一緒にバカになれる息の合いようがギザウラヤマシス。

野の風 [rakuten:book:11875078:image][rakuten:book:12003712:image]狸の夫婦