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 日々のタワゴト                  

ウツボカズラ



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ランウェイ第三シーズンが先週から始まった。起きてきたYとそれを見る。バトル第一回のテーマは、自分たちの居室にあるモノを材料に作るドレス。カーテン・シーツ・布団・ブランケット・枕カバー・スツ−ルに使われている皮までが材料に!またまた、役者揃い。

その後、片付けなど。夫に送ってもらい、ドーナツ屋にて勉強する娘Yと一緒にカフェオレ飲みつつ読書。山本容子『マイ・ストーリー』。その後、Kも合流して、迎えの夫を呼ぶ。

娘Kは春からひとり暮らしの予定。卒業制作展示にも必要とのことで、DVDレコーダーとテレビを下見に行く。結局、両方購入。このあとも、次々に出費が続くことを考え、やや気が重い。

夕飯献立は手羽大根・アン肝・イカわさび漬けなど。

本:『マイ・ストーリー』とても興味深くて一気に読んだ。山本容子という人は「『TUGUMI』の表紙画の人」として、意識したのがはじめだった。「美しき女流版画家」として、女性誌やTVでもひっぱりだこの彼女は、実際は、かなり骨太な人のようだ。

大きな老舗旅館の娘として贅をつくした環境にあったかと思うと、学者肌の父の考えで旅館を手放し、公害研究所を作って倒産。一気に貧乏長屋暮らし。貧乏暮らしの中、母の捻出した学費でお嬢様学校を卒業したかと思うと、アングラ演劇に興味を覚えたことをキッカケに京都芸大へ。という、波瀾万丈を地で行く人。

その後も、21歳での結婚を皮切りに、2004年離婚するまで、(たしか、その後も再々々婚したような・・・)幾人モノ男性と刺激的な生活を送ったり、各方面の芸術家たちと交流したり、まぁ息つく暇もなく、貪欲に生きている。

自分の作品は、停まった価値を持つ不動の「真・善・美」の芸術品ではなく、見る人が「?」という視点を持って立ち止まり思いを巡らせることで完成するようなものである。というコトの喩えに「食虫植物」のような・・・という表現を使っていた。うむ。これは、彼女の人生全般についてもひとつの象徴となるかも知れない。彼女を、教育した人も、評論する人も、作品を見る人も、全てが、山本容子の放つ芳香に、惑わされ近寄った虫のようなもの。それら全てが栄養となり、現在の大輪の花「山本容子」を咲かせたもとなのだろう。とにかく凡人には考えもつかぬほど凄い人だ。束の間、もてもて美女に変身し、彼女のめまぐるしい人生の一端を味わわせてもらって面白かった。これだから本は辞められない。

▼1/14 

明け方、というより夜中に目を覚ます。本を読み終え、日記を記す。

夫が起きてきて、それぞれ別の麺を食べる。こたつで二度寝。目が覚めたら娘たちがご飯を食べていた。Kの成人式なので支度を急かせる。夫は美容室まで送り。

かねてから、せねば、と思っていた衣類の整理。山のようないらない服を捨てたりしまったり。

布団を干したり(無論家の中で)、毛布やシーツを洗ったり。

八雲の鮭を焼き、おにぎりと落葉キノコのみそ汁卵焼きなどをこしらえて三人で食べる。なんだかやけに美味しく感じた。

昨日、Kが買ってきた漫画『おやすみプンプン1』を読んだ。神様は「槇原敬之似」だった。Yのbedにてトトと3人でのうのうと昏々と昼寝をした。とても気持ちよく眠れた。4時半に起きて、買い物。ついでに成人式を終えてプリクラなどしていた娘と旧友を拾い送り届ける。

娘が脱いだ振り袖や襦袢を掛けて、やはり着物は特別だし、圧倒的に美しいと感じた。

ハヤシライスとサラダ。

そういえば・・・特番があったこともあって、このところ「いかすバンド天国」の話題を所々で見かけた。能町みねこさんや、山本容子や、ブログの知らない人や。やっぱり「たま」は面白い。詞が、ちゃんとした「詩」だ。好きな世界だ。いまでもときたま車で聴く。わたしも「オゾンのダンス」を踊ったり、「月夜の公演で斜め懸垂」したり、れいこおばさんになって空中遊泳したりするわけだ。自分が極限までバラバラになって原子になって、そして別の物体に再構成されるような彼らの詩は、やはりエポックメイキングであった。見たこともない、おもしろいものに出会うのはおもしろい。

おやすみプンプン 1 (ヤングサンデーコミックス)マイ・ストーリー