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日々のタワゴト                  

つまってりゃいいかってもんでもない



▼10/11 木 寒い。今シーズン初めてファンヒーターを焚く。

http://www.sadvacation.jp/:サッドヴァケイション」]を見にゆくと決めていた。いつもは坂下の旧道まで歩きバスに乗るのだが、帰りに買い物もしたいしと、もう一本向こうの国道のバス停から載ることに。そうすれば某スーパー駐車場に車も置けるし。

家事つながりで、幸田文『父・こんなこと』をバッグに忍ばせる。書棚から取り出し頁をめくるとめまいしそうなくらい異様に文字が小さい。『父・こんなこと』(昭和42年改刷)は一行が43文字×19行。『対岸の家事』(新潮OH!文庫)は一行が38文字×17行である。に、対して小林聡美『案じるより団子汁』(幻冬舎文庫 平成12年初版)に至っては31文字×12行というスカスカぶり。

つまり読者は一頁につき・『父・・・・』は841文字

            ・『対岸・・・』は647文字、

            ・『案じる・・・』372文字の情報量を得られるというわけだ。

案じるを1とするならば、対岸は1.74、父・・・2.26である。情報量が多いのはいいが、老眼鏡なしで読むには辛すぎる。老眼鏡がケースに入っていないのだ。

ショウガナイので、またダイソーで、一つ買った。安心してバス亭に行き本を開く。やれやれ、これでなんとか見えるわい。と読書タイム開始。バスは、なかなかやって来ず7分遅れで到着。

もの凄く余裕を持って出たのだが、このバスは、降りようと思っていたバス停で停まらなかった。やむなく、すすきのの交差点の向こうまで乗って引き返した。まだ静かな狸小路のアーケード街に中国語が響き渡っていた。ツアーの皆さんだ。またも♪地下街はいつも都会の顔して 狸小路を田舎扱い♪という「ふきのとう」の歌が頭の中を横切る。「中川ライター店」イイ具合に煮染まっている。入り口から見える飛行機の模型がかっこよかった。パチンコしてーなーと思いつつ耐えて。

キノに着いて20分チケットをキノ手帳に貼ってもらう。いつもスタンプカードを忘れてきて一個だけ押されたのも全部持ってきたら、スタンプは丁度10個貯まった。わーい。一回タダで見られる。シッコ・壁男サッドヴァケイションのラリーも完走だからチケット当たるかも。上映は11:40開始。念のため予告ありといいうのも確認。

7丁目のラーメン「一徹」に走る。暖簾があがっていない。灯りが見えたので思い切ってドアをガラガラと開けて「あの〜、お休みですか」と問うと「11:30からなんですー。よかったらお待ちになりますか」ということで。カウンターに座らせてもらい本を広げる。「よかったらどうぞ」と暖かい緑茶まで振る舞ってくれた。

ありがたく戴く。炎の店主もやってきて注文を聞いてくれた。「塩お願いします」というと、気のせいか(ややや、おぬしナニモノ?という気配。多分、味噌を頼む人が圧倒的に多いのかも。でも、なんかココの味噌はゆずの香りがしてあんまし好きじゃないのだ)。ほどなくフライパンから盛大に炎が上がり、こってり塩ラーメンが完成。カンスイ少な目の白っぽいストレート麺。ネギたっぷり、ロース焼き豚、シナチク、玉ねぎなど。うめぇ。今日は脂濃すぎない。(健康に悪いお)と、知りつつ久しぶりにつゆまで完食。

金630円也を払い「ごちそうさま。大変美味しかったです」と店を出る。

映画は、なんちゅうか石田えりの存在感が、本当に凄かったなぁ。昔、こども(浅野忠信)と夫を捨てた母が、息子に再会するって話なんだが、「女」というのは、つややかで、にこやかで、ふくよかで、やわらかで、おおらかで、なんだかもう、やたらに「〜〜〜やか」責めの優しい大きな大きな存在。ちょっとコワイくらいなのだ。ほとんど妖怪なのだ。前田日明、惜しいコトしたよなあ・・・と思いつつ帰宅。

今日から、しばらくお父さんもいないし貧乏生活をしようと思っていたのにスーパーで買い物し過ぎ。

まるで「ごっつぉー」になってしまった。マグロ三昧・塩サバ・落葉キノコ味噌汁・サラダ・鱈の子和え。明日からは、一汁一菜でいこう。