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日々のタワゴト                  

うまけりゃ万事OK



▼10/2 火

 

昼休み、『ソリチュード』読了。エッセイは出版されたが、創作の発表は実に三年ぶり。『再婚生活』には、その辺のところが書かれているが、病を得てから、(もしかして、もう二度と山本文緒の小説を読むことはないのかも知れない・・・。)と、思っていた。それだけに、正直言ってこの作品を読むのが少々怖かった部分がある。つまらなかったらどうしよう・・・と。

しかし、それは杞憂であった。

自称ダメ人間である主人公「春一」は、実に魅力的であったし、とにかく読んでいて面白かった。心なしかどの登場人物に対しても視線が優しくなった気もする。

作品の感想メールを打っているウチにジワッと涙が出てきて、断続的に溢れてきた。全然泣くような話なわけじゃない。おおげさだってば、と思いつつ。yom yom (ヨムヨム) 2007年 10月号 [雑誌]

目次を見ればわかる充実のラインナップ最新号目次|yomyom|新潮社

▼10/3 水

ミンエーカ以来、様々なところでゴタゴタしている。詳しく書いても詮無いことだが、ともかく早く色々なコトの流れが定着して欲しい。とりあえず出勤が、元の時間帯になり16:45終業に変わったことは有り難い。

昼休みは、またまたyomyomにて角田光代「勝負恋愛」。憧れのロックバンドの青年と夢のような暮らしを始めたオンナの物語。これまた面白い。本当に、よくもまぁこんなに多作なのにレベルが落ちないモノだ。

『予定日はジミーペイジ』も『三面記事小説』も読みたいとは思いつつ未読。しばし待って図書館か文庫かマーケットプレイス「で入手して読もう。

片桐はいりグアテマラの弟』・小林聡美『ワタシは最高にツイテいる』購入。どちらも面白い。読むのもったいない。

▼10/4 木

ずーーっと楽しみにしていた映画「めがね」の日。洗濯や片付けを済ませようと張り切る。時間がないというのにおしゃれ娘の脱ぎ捨てた洋服が山になっているので、朝から小言を云うはめに。楽しいことをしようという日に、自分でケチをつけてしまったか。

ともあれ、ギリギリで台所をよせて、洗濯を干して出動。レディースデイなのでアッというまにチケットなくなった・・・とかいうことのないように皆よりも30分早く着こうと思っていたが、シネマフロンティアのHPで調べると一番大きなスクリーンでの上映なので一安心。8時15分のバスで。

美しい海と美味しそうな料理、寡黙な登場人物と寡黙なストーリー展開。α波がにょろにょろと放出されたか、数度睡魔にやられる。だからといって決定的に分からなくなるほど話が進んだ様子はなかった。美味しいモノを食べて、時には「黄昏れ」て、それで人生万事OK!てことですな。ホントそうですな。

盛りだくさんなランチを食べて解散。生きのいいイカ・れんこん(映画の中でバーベキューのときに輪切りの蓮根を焼いていたのが美味しそうだった)・購入。次のカメ虫では、じっくり飲み語りたい。そーいえば年賀状売り込みしかけたのに、用紙を探しているウチに、注文を聞くのをころっと忘れ、話立ち消えに。また、いずれ伺いを立ててみよう。しかし、子付き泊まりバージョンは、やはり春まで無理か。

子らよ、早いとこ巣立っておくれと思う。受験だなんだで気持ちがざわざわするのがイヤだ。それも終われば淋しくなるのは分かっているけれど。

グアテマラの弟』読了。片桐さん姉弟は美味しいモノ好きの父に育てられた。旅の好きな弟は学生時代にグアテマラを訪れ、帰国して大学院まで卒業はしたモノノ、彼の地に舞い戻り住み着く。音信不通になった弟を捜し、その後は、PCで交信しつつ仲の良い姉弟に戻る。弟はスペイン語学校や旅人の世話をする仕事を生業としている。片桐さんが料理の上手な嫁と弟の家庭を訪問する話やとんぼ返りで老いた両親を交互に看病する話など、少し変わった家族のありようは興味深かった。

前作『私のマトカ』でも思ったが、片桐はいりの文章はきっちしていてうまい。やや硬い感じもあるがあれが持ち味なのかも。装丁はマトカと対の感じでとてもカワイイ。トイレに並べて置こう。セーターにしたいような綺麗な模様。この本でも美味いモノさえあれば人生万事OK!と思わされる。毎日しあわせであるコツは、食を楽しむのが最短の道なのかもな。クイシンボウ、ナンジハサイワイデアル。あははは。やっぱ私の人生、最高にツイテいる♪

グアテマラの弟わたしのマトカ

▼10/5 金

仕事を1時間早退してYを拾い、Kの最後の学祭前夜祭見学に。もうじき「はたち」だというのになにかあると「見においで見においで」というヤツが不思議。自分は一度も親にそんなことを云ったことはなかった。つきあいのいい母を持った娘らが羨ましいくらいだ。

ダンスだとか映像だとかのオタク度高めのクラスパフォーマンスを見てブルースプリング合唱団の歌を聴いてきた。20名に満たない人数だがなかなか美しいハーモニーであった。最後に演劇仕立てのファッションショーのようなものもあって、文学的で美しかった。個人的には「雨のような葉を持つ木」のギンジロウ君に演技賞を!

慌ててギリギリの予算で買い物。なんとサイフの中には1100円しかない。必須のパン・牛乳・卵と、あとは・・・と鶏肉・長ネギ・半額シールの貼られた鮭ハラスフライ購入。帰宅して、親子丼とキノコの味噌汁など。夫が買ってきたビールを見ると缶のデザインが風情のある秋モード。

のみたいがのう・・・。と諦める。

ワタシは最高にツイている昼休み『ワタシは最高にツイテいる』読了。小林聡美はいつ読んでも面白い。帰宅するとAmazonマーケットプレイスで購入した『うさぎドロップス』2巻が来ていた。これを読んで寝付く。