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日々のタワゴト                  

しんくろにしてぃ



▼5/23 水

録画してあった『博士の愛した数式』を見る。吉岡秀隆君は相変わらず感じが良いなぁ。でも、あんまり優しすぎて可哀相な気さえする。倉本聰のもとで子役として研ぎ澄ませてきたものが、きっと彼を激しくさいなみ続けこんな風な成長を遂げさせてしまったのだろう。ルートの子ども時代を演じた「光とともに」にも出ていた子は、彼の子ども時代として、まったく違和感がなかった。顔だけでなく雰囲気が近いのか。二枚目過ぎず内省的な感じが。

数学のセンセになったルートは印象的なことをいくつか言っていた。こーゆー授業受けたかったな。何年も経っても覚えているのって、あのような言葉だ。勉強そのものとかではなく自分の価値観にある種の衝撃を与えたことだったりする。自分の場合は、Mリ先生の「プラトンの言葉に、人間は、全てを知って生まれてくる。そしてそれを“想起”していくのだ、というのがある」・・・そして幾度か日記にも書いたO川先生の「人間は一日ずつ死んでゆく」という言葉も。これが、「人間は日々死に近付いてゆく」だと、たぶん衝撃はなかった。毎日死ぬという考え方、これは怖い。

読むモノないな、と、買い物の時に生協で文庫本を二冊購入。

玄侑宋久『アミターバ−無量光明アミターバ―無量光明 (新潮文庫)』・ベジタブルハイツ物語藤野千夜『ベジタブルハイツ物語』

『アミターバ』に、早速「時は流れず」というテーマが顔を覗かせた。ルートが授業で引用していた言葉だ。こんな風に、物事がシンクロしていくのって必然なのだろうか。色んなマンションの同じ部屋番に同姓の人がいるというのが最近最も不思議なシンクロ。902にはT中さん、502にはS藤さん、406にはT内さん704にはY野さん、201にはN川さんが住んでいるとかいうのも。ぞぞぞぞぞ。