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日々のタワゴト                  

<さむ‐え【作務衣】>頁なし



「作務衣」は、広辞苑第三版には乗っていません。5版には収録されています。永六輔が愛用してから、一般化したようです(ホントか)。ついでに言うと、永さんは買い物篭も愛用されています。こっちのリバイバルは難しそうです。邪魔くさいし。

 で、作務衣。なぜ作務衣かといいますと、紺色の柔道着です。あれを見てかっこいい。欲しい。と思ったのですが、考えてみるとアレは作務衣に良く似ているではありませんか。

 違いは裾が縮まっているかどうかです。生地の重さも違いそうです。もっとも作務衣にも多種あって、厚手から甚平程度にペラペラのものまでいろいろなタイプがあるようです。

 で、作務衣とは・・・「僧が作務のときに着る衣服。素材は主に木綿。上衣は打合せ式で筒袖、下衣はズボン状で裾がすぼまる。」です。

 そもそも「さ‐む【作務】」って何?と引くと、「禅寺で禅僧が行う農作業・掃除などの労働一般。仏道修行として重視される」とありました。永さんはお寺さんのご子息なので馴染みがあったのかもしれません。その上の項には「さむ【寒】 (サムイの語幹) さむいこと。「おお―、こ―」というのも載っていました。

 これからの季節だと作務衣は「おおさむ、こさむ、山から小僧が降りて来た」ということになるでありましょう。作務衣でウォーキングというのに憧れていたのですが。

 ただ問題となるのは作務衣はやっぱり人を選ぶというところです。ちょっと一癖ありそうな、そういう雰囲気がありますね。芸術家風というか。陶芸家、書家・仙人に似合いそうな。ん?仙人は芸術家ではないですか。

 とすると作務衣の似合う芸術家になるのが先です。やはり私と作務衣は近くて遠い。柔道を始めた方が早道だろうか。

 似たような格好で言えば「くのいち」になるのも一興か。