生き残ること。「―‐レース」
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サバイバル。偉そうな鯖のことではない。
生き残ること、生存することだ。
もしも、天変地異があったら・・・。もしも、漂流することがあったら。もしも、山で遭難したら・・・。
もしも・・・と書くと、ドリフターズを思い出してしまった。もしも、・・・今にも死にそうな医者がいたら。なんてやつ。いや、それだけなんです。ごめんちゃいちゃい。
そういう状況になったら、自分はどうするんだろうと思います。やっぱり、必死で生き残ろうとするんだろうなぁ。
ところで、タイタニックのように冷たい海に流された場合、圧倒的に脂肪の厚い人が有利らしいです。遠泳などでもワセリンを塗布したりしますし。
へへん。いいでしょう。わたしは生き残り型です。
ザ・サバイバル(さいとうたかお)にはドキドキさせられました。地球に異変が起こり、たった一人で(何人かの人に出会ったりはする)生き残ろうとする「さとる」。連載は20年以上前です。喫茶店で欠かさず読んでいました。
数年前に一冊1000円の分厚いサバイバルリバイバル版がでたのも、嬉しくて買っちゃいました。最近また、小学館から出ているようです。昔の雑誌の付録漫画みたいなつくりで。300YENシリーズ。
あれこれと生き残りの技が出て来るので、なるほど・・・と読むのですが、忘れますね。ホントにみごとに忘れます。読んで役に立てようっていう読み方をする方が間違っているのでしょうが。
佐野三治(さのみはる)の『たった一人の生還』(新潮文庫)もサバイバルものです。しかも実録なので、その緊迫感は下手な小説には真似ができません。
ヨットが転覆し救命ボートで漂流した記録です。6人がそれに乗り込み結局、生還したのは佐野さん一人でした。一人また一人と亡くなっていくのを見ると、それすらも乗り越えなければならないサバイバルには、精神力が一番ものをいうのを痛感します。
自衛隊のレンジャーの訓練では食料なしで山に放り出されますが、やはり相当過酷らしいです。食べ物がないということよりも、孤独と闇の恐怖との戦いが辛いようです。更に「眠らない」ことによる精神面の不安定さも鍛えられるらしいです。
つまり心が丈夫じゃないとだめなんでしょう。そういうとき、人間はどうなるのか興味深いです。