■ 日 日 夜 夜 ■

日々のタワゴト                  

< はつ-ゆき【初雪】>p.1949



雪が降る前には 雪虫が飛び交う

白い綿毛が覆っていて

雪のようにも見える

ふわふわとんでいる

それは 人間にぶつかっただけで

簡単に死んでしまう

儚い命の虫だ


雪虫の季節が終わり

ある朝寝床の上で

「?」と思う。

もしかして雪?と。

雪の匂いがすると表現すると

まさか と言われたが

ずっとそう信じていた

でも、あれは空気の冷たさを

感じるのかもしれない



窓を開けると 枯れ葉や 家々の屋根に

うっすらと雪が積もっている

厳しい冬の到来だが

私の季節は 冬のような気がするから

少し寂しいのに

どこかしら気持ちが華やいでしまう



「ぼくの上に冬よ来い」

とは昔の詩人が言ったことば


私もそう思う

「私の上に冬よ来い」と・・・

痛いような空気に

焦がれてしまうのだ

熱過ぎる自分を

がんじがらめに

冷凍保存したいのだ