伝奇的。空想的。浪漫的。「―な物語」
雰囲気などの甘美なさま。「―な夜」
夢や空想の世界にあこがれ、現実を逃避し、甘い情緒や感傷を好む傾向。(ロマンチシズムの二番目の意味)
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ロマンチックは止まらない。
人は何かの拍子に、ロマンチックな野郎になってしまう。
気が付くと、花に涙を注ぎ、愛を語り、空には太陽、目に星、唇に詩。
夜がそうさせたり、寝不足が原因だったり、酒だったり、体調に難があったり、空腹がそうさせたり。だから心は体が作るような気がする。
私のこどもへの遺言は「死にたくなったら、まずはご飯を食べて一晩寝てごらん」だ。まだ言っていないけれど、これは絶対に伝えたい。
ロマンチックは、いろいろなところに落とし穴を作って待ち受けている。
つかまらないようにしたいものだ。でも、酔っぱらいと一緒で、自分だけは気持ちいいのが味噌だ。そして冷静な自分が振り返ると、10万光年の彼方まで、飛んでいきたくなるのも一緒だ。