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日々のタワゴト                  

<しゅ‐ふ【主婦】 >p.1158



一家の主人の妻。

一家をきりもりしている婦人。女あるじ。

―‐けん【主婦権】

主婦がにぎっている家政管理権。かなり強い伝統的な権利で、民俗では「しゃもじ」に象徴される。

しゃくし渡し。

 いやいやいや、主婦権と来たもね。一家の暮らし向きを管理する「権利」だってかい?私だら、そったら権利なーんも欲しくないもね。あ、どうもー、お晩でしたぁ。ご挨拶が遅れてました。おっかさんでしたぁ。

 したけど、あれかい?世の中の「主婦」の皆さんは「主婦権」なんちゅうもん欲しいんだべか。私にはサッパリ分かんないわぁ。主婦義務だら分かるけどもさ。あ、あれかい?守秘義務ってのは、公務員とか、医者とかホテルマンとかが職業上知ったことを他人に漏らさない義務だったかい?

 主婦義務っちゅうのは、一家の暮らし向きを管理しなきゃなんない義務だべさ。これ、けっこうかちゃっぺないことのようで、大儀なもんだもね。家族が家にいて「あずましいなぁ」って思うように、洗濯から、掃除から、買い物から、育児、料理、ゴミ出し風呂掃除、お金の管理までしなきゃなんないっしょ?そりゃあ、お姑さんがいて、なんだかんだって口出される人には欲しい権利かもしんないけどもね。

なーんも、そったら役、いっくらでも「ばくって」(取り替えて)やるわぁ。ゴミ投げに行くのなんて、ついでがある人がやればいんでないのぉ?

 こどもだって、いつかは独り立ちしないばなんないんだしさ。どんどん家事ばやらせないとぉ。実際ウチでは、こどもはよく働くよぉ。5歳から米研ぎしてるしぃ。保育所行ってたときは、自分でお昼のご飯詰めさしてたしサ。したけど、確認はしてやんないとね。一回、お便りノートに「タッパーに靴下が入ってました」ってかかれた時なら、どってんこいたもね。笑いながら青ざめたべさ。4つの姉ちゃんがやってるの見て、2歳のチビが勝手に入れたんだけどもサ。

 家族のことは、みんながさ、それぞれあずましく暮らせるように気ぃ使い合えばいんでないの?

 わたしだって、おとうさんもこどもも猫もみんなめんこいしサ、おとうさんだって、こどもだって、それに猫たちだって家族ばめんこいって思ってると思うも。そうでないかい?

 したらね。眠くなってきたわぁ。じょっぴんかって寝るからぁ、おやすみぃ。