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 日々のタワゴト                  

<げき‐りょ【逆旅】>p.744



李白、春夜宴従弟桃李園詩、序「天地者万物逆旅」](旅客を逆ムカえる意) はたごや。やどや。また、旅の意にも用いる。

 なぜ旅の逆が旅館になるのかと思いますね。逆の字には「→の方向から来る者を←の方向に出むかえる」という意味があるのでした。(漢字源より)

 旅の宿で思い出に残っているといえば、高校時代の友人と女8人で訪れた大滝村の旅館。

 値段の割に、料理が良いとのことで行ったのです。相当年季の入った建物です。チェックインするなり、箒とちりとり・ガムテープを渡されたのです。

 それはある目的のために使う道具でした。はい、その目的とは何でしょう。さぁシンキング・タイム。♪♪♪♪♪♪

 楽しく話しているとブーンと飛ぶものあり。天井に止まったのでよしっ!とばかりに仕留める。最初は箒で叩いたのだが激しい臭いが出るので、ガムテープのみで攻めることにした。そう亀虫です。

 ひとつ。またひとつ。敵は出てくる。しだいに、出た!といったら一人が四つん這いになり、もう一人がテープをちぎって背中に乗ってペタッとくっつける。という手順がすっかり身に付いてしまったのでした。

 そうこうしているウチに、夕食時となった。部屋食である。その品数の多さに喜ぶのもつかの間、“奴”らが次々と現れる。最初の頃は「すかさず取らねばっ」とやっていたが人間とは良くしたものである。

 そのうち段々平気になってきます。食べ物に落ちない限り「マ、いいか」です。

 何十年に一度の亀虫大量発生の年だったのです。

 その後、この温泉行きを、年に一度決行しようということになった。最初は美しい花の名でも・・・といっていたのに直ぐには決められず、仮称亀虫会にしておこう。と言ったのが敗因で、未だ名称はそのままカメムシ会なのです。

 ♪浴衣の君たちは 箒を背に挿し

  サタンもびっくりの 虫つまんで

  もう一匹いかがなんて

  妙に ぐろっぽいね〜♪

 夫(そ)れ、天地は、万物の逆旅にして、光陰は百代の過客なり。です。カメムシ君もわたし達も旅人だったのね。あまり、会いたくない旅仲間だけど。