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日々のタワゴト                  

<うな・る【唸る】>p.224



「(獣が)低く吼ホえる。」の他に「芝居で見物人が声をたててほめる。感心する。」の意味があり「けなす声が起るのを「わく」という」んですって。 「謡ウタイや浄瑠璃ジヨウルリなどを「うなる」のような声で歌ったり語ったりする。」等 の意味もあります。

 「唸」の字には、もともと口を閉じて声を出すという字義があるらしい。心で念ずるのは、もとは唸ってやってたのですね。確かに大きな声で願うより何かが通じそうです。

 うちの猫が唸るのは、野良の物凄い面構えの猫が来たとき。ベンダに猫専用階段があるので、他所様の猫も多々いらっしゃいます。

 その中でも“どら”と名づけられた奴は、右頬に直径4センチくらいのずる剥けの傷があり、泥だらけで猫相も悪く、おっかないです。声だって地の底から響くようなウゲゲゲゲという鳴き声です。

 うちの猫が怪我をした時の、薬を・・・と思うのだけれど、ちょっと手が出せません。

「なんかくれよー」と来るのですが、居つかれても困るので、言って聞かせます。すると奴は、ベランダのドアの横にシャッ!とおしっこをかけて、猫階段の出口にもシャッ!とやり「諦めた訳じゃねぇゼ!!」とばかりに帰っていくのです。

 私は、おにょれ〜!と唸ります。でも、半分はたいしたもんだと感心の唸りでもあります。

 ところで、イッコク堂さんは しゃべってるのではなく、唸っているということになるのですね。今朝のTVでは、外国の皆さんも、とっても受けてました。すごく賑やかに笑ってたんですが、客席は「わいて」たのではなく、大向こうを唸らせたって訳ですね。