■ 日 日 夜 夜 ■

日々のタワゴト                  



1)感情の高まること。2)[生]刺激によって起こる感覚細胞や神経単位の状態変化。また、それによって起こる全身的な状態変化をいい、物質代謝の変化、筋収縮、分泌などを伴う。略  以上引用

 格闘技などの中継を見ると、ものすごい興奮状態の人を見ることが多い。怒鳴ったり、手を振り回したり、傍迷惑な例は物を投げたりしている場合もある。

 格闘技観戦やスポーツ観戦というのは、娯楽でありその興奮を意図的に楽しむのであるから概ね問題はない。結果次第で機嫌の悪くなるお父さんが家族に煙たがられるくらいのものか。

 興奮のツボは人それぞれのようだ。

 上のように格闘技という人。女性の足首という人。フィギュアの人形という人。ギャンブルという人。男のお尻という人。声が「くる」という人。

 また、ムラムラではなく怒りの感情がやたら激しやすい人というのもいる。(ねーねー、なんでそんなことで腹が立つの?ほっときゃいいじゃん)ということに目くじらを立てる。

 私も怒るとコワイ。と子供に言われる。いったん怒ると加速度が付く。一度、銀行のCD機の側で、いたずら電話をしつこくしている中学生を見たときは、ぶん殴ってやりたい衝動を抑えるのに苦労した。

 両親は怒鳴ったり、時には手を挙げることもある人だった。いわゆる血の気の多い人は、遺伝的因子の他に成育過程によって作られたものも多分にあるという。

 理不尽に叱られることが多い幼児期を過ごすと、怒りっぽい人に成る。興奮状態を引き起こすノルアドレナリンが大人になっても過剰分泌されるようになるらしい。

 話は変わるが、思うに演説が上手い人というのは興奮しやすい人ではないだろうか。田中真喜子の演説は聞いているとスッとする。

 かの、悪名高きヒトラーも、古いフィルムなどを見ると、聴衆が陶然としている。あちこちで叩かれる教祖様も同じことがいえる。カリスマ性とは、自分の興奮を人に感染させる能力ではなかろうか。

 学校の先生にもこういうタイプが結構いる。金八先生のように。生徒は魔法にかかったように燃える。

 その情熱・興奮の正体は一体何なのでしょう。

 結局、人は興奮したいという静かな潜在願望を隠し持っているのでしょうか。おとなしい人ほどコワイのも、この願望を漫々と胸に抱ているからではないでしょうか。