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日々のタワゴト                  

GO!GO!業!業!

▼1/13〜

その後・・・。先週も実家へ行き、父をお風呂に入れたり、バリカンで髪を切ったり。筋力が極端に落ちてきており、風呂の椅子に座らせていても次第に上体が下がってくる。お風呂だけでも「疲れるツカレル」という父なのに、素人散髪まで一気にやったので大変そうだった。しかし、何か月も前から常に寝癖頭で切りたかった髪を切ることができて、私としては非常にスッキリサッパリした。夜中、寝床の横の冷蔵庫が開いた光。そこにブルブルと震える父の手が伸びラフランスを掴んだこと。焚きっぱなしのストーブで喉が渇いたのであろう、シャブシャブと音を立てて梨を喰らう老人!あれがアニメだったなら、父は見る見るうちに黒髪になり、しわやシミが消え、七つボタンの制服に身を包む若者になったことだろう。それほど「健康な食欲を見た!」かのようだった。相も変わらず、よれよれながら少しは回復してきたようだ。

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先週は、この季節に一週間も夫が不在となるのが恐怖だったが、なんと!この長い間に雪はホンの数センチ降っただけだった。まったく有難いことだった。

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とうとう午前のバイトを辞めることにした。もともと「話違い過ぎ!」と辞めたかった上に、欠員分の補助に数時間費やす羽目になり、全く割の合わない状態がダラダラ続いて限界だった。しばしのんびりして、時期を見てまた体を使う仕事を探そうと思う。

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一昨日は偶々見た「クレアモントホテル」という映画に浄化された。そして、今日は未見だった「フィラデルフィア」に見入り、感動。HIVに感染したが故に職を追われる弁護士が訴訟を起こし、元の職場、そして病魔と闘う物語。何年も前から見ておきたい…と思っていた作品、見られてよかった。
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ヴァニティ
音のない花火
しょうがない人
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一月の本と漫画。思い出せるだけ。

三上喬『ホームレス歌人のいた冬』には、個人的に思うところが多々あった。

朝日新聞の歌壇欄に、ある日掲載された

(柔らかい時計)を持ちて炊き出しのカレーの列に二時間並ぶ          
                (ホームレス)公田耕一

という短歌。「柔らかい時計」とは、ダリ描くところの、アノ溶けかけた時計。自分が時空とともに歪むような思いを抱きながら無料で配給される食事を待つ、怒り、諦念、自己崩壊の不安…。(ホームレス)という部分は本来居住地が記されるところ。その後も、類を見ない頻度で歌壇欄に登場し、ある日、忽然と消え去った「公田耕一」なる人物。この人物の影を追って書かれたルポ。

次々と掲載された短歌を読むにつけ、一体この人はどんな過去を持つ人なのか?何故に、そのような状況に陥ったのか?読者は、ドンドン惹きつけられる。

歌に詠まれた事物、地名、さまざまな手掛かりをよすがに、三上氏は公田耕一を追う。ドヤ街に通いつめ、さまざまな人々に逢い歌人に迫ろうと試みる。死刑囚の歌人や、ホームレス俳人なども登場する。はたして謎は解けるのか。

「ことば」という頼りないものに何かしらの証を求めるのは、公田耕一氏のみならず、危ういネット社会に漂う我々一人一人ではなかろうか。その捻り出した言葉に価値がある、ない、を別として。

海に瓶入りの手紙を流す・・・そんなことの代わりに、呟いたり、記したり。まったくもって…。これが業という奴でしょうか。